皆さんこんちは。
先日先輩パパである友人と飲みながら、普段の愚痴を話し合っている時でした。
私自身、感謝の気持ちをついつい忘れてしまうな…と振り返る大切さを教えてくれた話を紹介したいと思います。
育児と仕事の両立は、既にご存知の通り大変です。新米パパ、今まさに悩んでいる方ほど、頑張ろうとすればするほど、どうやったらいいのか迷うし、なぜかケンカも増えて、悪循環に陥ってしまうことがありますよね。
その悩みを少しでも解決する1つが感謝です。
私もそうでしたが、この感謝を忘れているからこそケンカも生まれます。しかし、感謝は押し付けるものではなく、自分の心から生まれてくるものです。
紹介するお話を知るだけで、少し心がほっこりしますので、心にも少し余裕が出来ます。
愚痴が多い時は…
冒頭でも書きましたが、先輩パパでもある友人とはよく公私にわたって育児・仕事のことで話し合います。
お互い共感することが多く、本音で語り合い、愚痴りあいもします。
先日、私がついつい多くを愚痴っていると、それを見かねた友人が、
「愚痴が多い時って、視野が狭くなっている証拠だぞ」
と言ってくれました。
内心、「なにを!?」と思ったのですが、それすらも見抜いて友人は続けざまに
「自分がしてることを認めてもらうと、もっともっとと満足がない。」
「認めてもらえないと、今度は腹が立つ。」
「おまけに、そんな自分のことに気が付いてない。全部自分のペースにしてしまってるだけじゃない?」
と言ってきました。
これは、言い返せなかったですね。
友人も、経験したからこそ言えることで、また分かってても同じことを繰り返してしまってケンカもしてしまうそうですが…。
腹を立てたり、つい愚痴が多くなっている時は、冷静に見直してみると、視野が狭くなりますね。
請求書と領収書
そんな鋭い指摘を受けた後、友人が、小学校の子供の教科書に載っていたという話を聞かせてくれました。
※後で調べると、その話は「次郎物語」の著者、下村湖人という作家が書いた短編小説にある、「お母さんのかんじょう書き」というお話でした。
少しだけ現代風にしています。
進君という少年が、学校へ出かけるとき、前夜書きつけた紙片を二つに折って、お母さんの机の上にそっとおいて、学校へ出かけていきました。紙片には、次のように書いてありました。
お母さんへ 請求書
一、お使いに行ったお手伝代 100円
一、お母さんのマッサージ代 100円
一、お庭の掃除のお手伝い代 100円
一、妹の面倒と子守代 100円
一、お留守番代 100円
ごうけい 500円
進より
進君のお母さんは、これをご覧になってニッコリなさいました。そして、その日の夕食のときには、今朝の請求書と、500円が、ちゃんと机の上にのっていました。進君は大喜びで、お金を貯金箱に入れました。
その翌日です。進君がご飯を食べようとすると、テーブルの上に一枚の紙があります。開いてみると、それはお母さんからの請求書でした。
進へ 請求書
一、進が高熱が出たときの看病代 0円
一、学校の本代、ノート代、エンピツ代 みんな0円
一、毎日のおべんとう代 0円
一、さむい日に着る上着代 0円
一、進が生まれてから、今日までのおせわ代 みんな0円
ごうけい 0円
お母さんより
進君は、これを見たとき、むねがいっぱいになって、大つぶの涙がもうすこしでこぼれそうになりました。そして、泣きたくなったのをぐっとこらえました。
そして、これからは、どんなにお手伝いしても、お金はいらないと思いました。大すきなお母さんのためには、自分のできることなら、何でもしてあげようと思ったからです。
世界でたった一人の大事なお母さん。こんなばらしいお母さんを与えてくださったことに、進君は心から感謝しました。
欲しい欲しい、願い通りに思う、愚痴が多い生き方は請求書の生き方。
けれども、その生き方も、実はすでに、たくさんいただいていた、振り返ると領収書だらけの人生なんじゃないかな…と、何か大切なことに気付かされました。
感謝
頑張れば頑張るほどに、疲れもたまり、上手く行かないときほど、視野が狭くなると言いましたが、そんな時によく出てくる愚痴に
「なんで自分だけが…」
「こんなはずじゃなかったのに…」
がるかと思います。
しかし、足りない部分、満たされない部分ばかりに目を向けるから、余計に不満やストレスが生まれやすくなります。
奥さんや、子どもに、苦労させられている…と捉えるのか。
それとも、今、あることに感謝で捉えていくか。
こんな言葉を以前目にしました。
ない
ない
と数え始めると
渇いてくる
ある
ある
と数え始めると
満たされてくる
今一度見直してみると、「してもらえなかった」、「なんで自分だけが…」、「こんなはずじゃなかった」とばかりつぶやくのか。
それとも、「考えてみれば、こんなにたくさんしてもらっていた」、「妻も見えないところでしてくれているんだな…」、「じゃぁこれからどうしていくか考えよう…」と、頂いている物事に目を向けていくか。
この歩みの違いって、この後の育児だけではなく、私自身の人生のあゆみにも大きく大きく差が出てくると思います。
苦しいけれども、自分だけが育児で苦しいのか?、頑張ってるのは自分だけ?
視野を少しでも開けると、奥さんや子供さんの表情だけでなく、心の内も見えてくるかも。
もちろん、不平不満・愚痴を、おさえるんではなく、吐くときには吐かないともちません。
しかし、そこで終わるのではなく、一番大切な、自分を支えてくれている一番近くの存在に「おかげさま」でと振り返るところに、「ありがとう」と言える感謝の日々があるのではないでしょうか。
まとめ
私自身偉そうに言ってますが、まだまだ育児と仕事の両立に追われてしまい、どうすればいいのか迷うし、ケンカもあります。
しかし、その悩みの解決口が、実は一番近くにあって、なかなか気が付きにくい”感謝”の心です。
私もそうでしたが、この感謝を忘れているからこそケンカは生まれるし、視野も狭くなり、愚痴多き日地上になります。
しかし、感謝はよそから言われてするものでも、押し付けるものではなく、自分の心から生まれてくるものです。
今一度、不満ばかりに目を向けるのではなく、「してもらっていること」に目を向けて、「足りている」こと知る生活を一緒に目指しましょう。
今日もお付き合いいただき、ありがとうございました。