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【家族】挨拶してますか?「いってきます」って実は深い意味がある

いってきます

みなさん、こんにちは。

新型コロナウイルスの感染拡大が日に日にどころか、むしろ日を追うごとに増していて、今日は遂に東京での感染者数が100人を超えてしまう事態に。

非常事態宣言が出ていないものの、以前にもまして危機感を感じる方も増えている気がします。

4月に入り、新卒社会人や進学等々で新生活がスタートした方も多く不安のスタートだなんていう声も…。

また、来週からはいよいよ新学期、学校が始まる家庭も多いかと思います。一方で、首都圏や大都市圏では感染拡大が広がる事を考慮して休校延長を取り決めた地域もあります。

私の住む北海道は新学期がそのまま始まることもあり(保育園なので、既に始まってますが…)、「大丈夫なのか…?」と不安を感じる親御さんは多数。

心から安心して、子どもが朝保育園や学校へ行くときに「いってきます!」と言って「いってらっしゃい!」と送り出す日々が来て欲しいものです。

ちなみに、この「いってきます」に関して、先日友人から大変興味深い話を聞いたので、今回は朝の挨拶「いってきます」について少し紹介したいと思います。

子どもにだけではなく、夫婦の間でも何気なく使ったりする「いってきます」の挨拶ですが、実は深い意味が込められており、日本語ならではの味わいがあるんです。英語には訳せない言葉の1つです。

今回の記事を読み終えた時にはきっと、翌朝の「いってきます」「いってらっしゃい」が特別な気持ちになる…かもしれません。

 

毎日使う言葉「いってきます」

毎日使う言葉の一つとして「いってきます」があると思います。

仕事、学校、お出かけするときなど、見送ってくれる人や、最近ではペットに「いってきます」と声をかけてから、家を出られる方が多いんではないでしょうか。

私も毎朝、子どもや妻にはもちろん、職場(実家)についてからも外回りに出かける前には父や母等にも、「いってきます」と挨拶しています。

「いつから始めたのか?」と言われても、物心ついたときから家を出る時には「いってきます」と言うようになっていたので、環境?教育?躾?いろんな要素ですね。

言い方を変えると、習慣なので、生活の一部です。

ですので、「いってきます」という言葉は、当たり前過ぎて、逆に深く考えたことがない人や、その意味を忘れてしまい、出発前の決まり文句や合図として使っている方も多いのではないでしょうか。

ところが、実は「いってきます」という言葉の意味を誤解しているかもしれません。

 

英語に「いってきます」は無い!?

先日、取引先にいる(同世代の)友人が、昔職場の研修目的でアメリカへ数年間行っていた時の話をしてくれました。(昔の話ですよ!最近帰国したとかじゃないですよ!)

ある意味住み込みのような生活だったことや、超ひとたらしの性格もあって、現地の生活では家族と一気に意気投合。

しかし、そうはいっても全然違う文化ですから戸惑うことも多く、特に現地でのホストファミリーパパがやたら馴染みのない日本語や、友人の英語の使い方に首を突っ込んでくること多々。

そんなツッコミが多いと日本語を改めて考えることが増える中で、日本語で言う「いってきます」って実は、どこかへ行く前の掛け声や家族に出かけることを伝える合図と思っていたけど、これは違うんじゃないか…と考えたそうです。

現地で生活を始めた当初は、どこかへ一方的に「行くこと」や出発することを強調する言葉として、「I am going.」(行きます)、「I am leaving」(去ります)、「I am off.」 (出発します)を使用。

しかし、実際にネイティブの方がこのような表現を使うことは、めったにないそうです。

その代わりに使っていた表現が、「See you later.」(また後で会いましう)や、「See you around.」(またね)。

「だから、日本語の「いってきます」って純粋に直訳できないんだわ…」と話してくれました。

その話を受けてふと思ったのが、英語圏の人が出発する時って”再会の願い”が込められたとても素敵な表現で出発するんだ!ってこと。

ただどこかへ出かけることを伝えるニュアンス・合図として使う日本語の「いってきます」より、温かみのある表現じゃないか…と言うことでした。

 

「いってきます」の本当の意味

これで終わると、日本下げ、欧米かぶれになってしまうのですが、実はその後調べてみると「いってきます」は合図でも、一方通行な伝言でもないことが分かりました。

日本語の「いってきます」に漢字をあてはめると「行って来ます」

漢字を抜き出すと、「往」「来」

往来」…「行って“帰って来る”」ことを意味します。

「帰って来る」ということは「またあとで会いましょう」ということ。

つまり、日本語の「いってきます」には、”再会の願い”が込められていたんです。

そう考えると、「いってきます」とセットの言葉である「いってらっしゃい」も、単なる合図ではなくて「無事に帰って来て欲しい」「また会いましょう」という再会の願いの意味を帯びているんですね。

 

再会していることは当たり前じゃない

「いってきます」と言って、学校や仕事を終えて「ただいま!」と帰宅する。

普段、私たちは多くの場合、当然のように家や出発した場所に帰ってきて、また見送ってくれた人と会えると思って生活をしていますし、こうしたことを意識すらしません。

ところが、これはまったく当たり前ではないんです。

どこで何が起こるかわからないのが世の常です。突然の事故や事件に巻き込まれることなく、無事に帰って来ることができる保証はどこにもありません。

特に今の情勢だと、新型コロナウイルスの感染が拡大しているわけですから、他人事・対岸の火事ではなくなってきています。

多くの方はこのことは頭ではきちんと理解していますが、実はたまたまこれまで偶然にも何度も家へ戻って来ることができているがゆえに、自分はこの現実には当てはまらないと錯覚しているのです。

本当は誰もが不安定な現実の中で生活しているんです。

だからこそ、昔から家を出る時には「いってきます」と言うその意味には再会の願いが込められているから大切に使われてきているんです。

そう考えると、アメリカや英語圏かぶれになる必要はありません。

むしろ、今まで一方通行的な合図として使っていた日本語の「いってきます」が味わい深くなってきますね。

 

まとめ

普段、親子・夫婦間でも何気なく使ったりする「いってきます」の挨拶。

これは英語には訳せない、日本語ならではの深い意味が込められています。

「行って来ます」は「行って」「かえって来る」場所がある、”再会できる場所”があるからこそ使える言葉。

あなたを待ってくれてる人がすぐそばにいることを忘れずに…

また会えることは当たり前じゃないんです。

その当たり前じゃない1日1日過ごせている、1回1回が会えている有難さに目を向けたいですね。

明日からの「いってきます」「いってらっしゃい」は心込めて言ってみましょう。

今日もお付き合いいただき、ありがとうございました。

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