みなさん、こんにちは。
夫婦で一緒にいると、ある不満が夫婦間でくすりぶり、いつの間にか積もり積もって、
「なんで言わないと分からないの?」
「言わなきゃ分からないから言ってよ!」
「もう、察してよ!」
というケンカに発展したことありませんか?
「何でそんなに怒ってるの?」、「いやいや訳分らん…」、「もう知らない!」と立ち止まっているだけでは解決どころか、改善方向にはなかなか進みにくいです。
そこで今回の記事では、「夫婦げんか」について、その解決に向けた1つの方法をご紹介します。
おそらくこの記事をご覧になっている方は、今現在夫婦げんか真っ只中か、少し気持ちが落ち着いてきた方が多いのかなと思いますが、きっと心の奥底には喧嘩なんかしたくないし、解決の糸口を見出していきたいと思ってはいる…なのに、怒りやモヤモヤの方が勝ってしまって、なんとも言えない気持ちになりますよね。
その悩みを少しでも解決していく方法の1つが「察する」を今一度考えることです。
この「察する」を考え直すだけで、夫が何で動かないのか?、妻が何でそんなに怒るのか?その原因が見えてきますので、夫婦げんかの解決、ストレス減少にもつながり家庭に笑顔が増えます。
はじめに
そもそも、「察する」ってなに?ってことですが、「察する」の基本的な意味は
「人の気持ちや心中を思いやる(同情する)」
「ものごとの状況や状態を推測する」
となっています。
目に見える何かが明確にあるのではなく、その場の空気や人の表情、また会話の中から心の中の気持ちを推しはかり、了解するという意味があります。
また、「察する」は広い意味で心労や苦労だけではなく、純粋に気持ちや考えを読み取るさまも表しています。他人の気持ちや状況を推し量る、すなわち現代の言葉に置き換えれば「空気を読む」、「忖度」なんかが近い言葉です。
タイプの違い
相手の気持ちを察することは男性よりも女性が長けているとも言われます。
そうしたこともあり、夫は言葉で説明されないと妻の気持ちが分からないというケースが多く見受けられるようです。
妻の気持ちを察知することが苦手な夫にとって、「言わなくても分かるでしょ」「察してよ」という妻の要望をくみ取り、応えるのは正直しんどいことかもしれません。
一方の妻にとっても、何も言われなくても夫が気持ちを察してくれることを期待しているからこそ、叶わないとき、予想と違った時に裏切られた気分になり、そのたびにイライラしてしまうのもしんどいですよね。
以上のことを踏まえてみると、
・言われないと分からない・動けないタイプ
・言わなくても分かって欲しい・動いて欲しいタイプ
に分けることが出来ますが、この全く違う2タイプがそれぞれの思いで話をしても、なかなかかみ合うことは、正直難しいです。
ポイント
・「察する」≠強要!
・相手と向き合うことが大切!
・言葉に出して話し合うことが大事!
①「察する」≠強要
もう、先に結論を言っちゃいますが、最初から「察する」ことは無理です!
※もちろん、共に察し会える関係のご夫婦はいらっしゃると思うので、ここでは察し合えずケンカになってしまう方を焦点にしていきます。
そもそも、前述したように、タイプが違うのに、無理に相手に自分の考えを押し付ければ、それはかえって火に油を注ぎかねないです。
「察してよ、察してよとか言うけれど、じゃぁ、俺の今の気持ち察せれるのか?」
と反論してしまい、余計に大喧嘩になってしまったこと、ありませんか?
やはり、「察する」というのは相手に強要するものではない!と言うことを、少し抑えておかねばならないと思います。
強要してしまうというのは、それは自分の「我」を通そうそしてしまうことでもあり、それが叶わないから余計に腹がたってしまうんです。そして、一時は満たされたとしても、すぐにまた今度はそれ以上のことを求めてしまいかねないんです。そうなると、相手にはドンドンドンドンハードルが高くなってしまい、知らないうちにプレッシャーを与えている事にもなっています。
それならば、最初から「察する」ことを求めないのが、一番の解決策になるんではないでしょうか。
求めるからこそ、叶わないときに怒りや、愚痴がこぼれます。
②相手と向き合うことが大切!
求めないからといって、お互い何もしないのは少し違います。
それこそ、夫婦関係が冷え切ってしまいかねませんし、ますます相手の思いは分からないままになってしまいます。
じゃぁ、どうするのか?
相手の気持ちを察するのが難しいのであれば、とにかく本人から直接聞くのが一番です!
ちなみに、相手がイライラ、ストレスがたまっていそうな時は、「なんで機嫌が悪いの?」とド直球の質問はあまり効果的ではないです。
「最近体調はどう?」、「今日の子供の様子どうだった?」「休めてる?」などやんわりと探りを入れ、心に抱えている不満や悩みを聞き出してみましょう。
この「聞く」ってことが大事です。
相手の意見や、話に対して、すぐさま意見を反論して結論づけようとしたり、白黒つけようとし過ぎると、かえって相手のイライラに油を注ぎかねないので危険です。
とにかく、聞くことを何よりも第一に!
そうすることで、相手が一番何をこちらに求めていたのか?、このケンカの本当の原因は何か?が見えてくるはずです。
相手や、時には自分にとって受け入れたくない現実とも、やはり向き合わなければ、解決など遠のくばかりです。
③言葉に出して話し合うことが大事!
向き合うことで、初めて相手の奥底に抱えたものが見え始めます。
そこで次に大切なのは、やはり言葉に出して話すことです。
何度も言いますが、察してほしいけれど察することが出来ないから、ケンカになっているんです。
それならば、思いはちゃんと言葉にして伝えましょう。
「そんなこと言わなくても…」は、それはあくまで自分の物差しの中で通じることであって、相手には分からないことです。
特に男性には男性の、女性には女性のプライドがあるので、それらを無視した話し合いはNGです。
夫に対しては「○○が大変だから○○してほしい」と明確に結論を提示したいり、感謝の気持ちを伝えることが大切。
一方、妻に対しては「○○するのは大変だよね。頑張ってくれてるよね」と共感を示すよう意識すると、話し合いが円滑に進むそうです。
まとめ
ケンカがあるということは、必ず相手と自分が関わるからこそ。一人でケンカはできませんからんね。
ケンカは出来れば誰もが起こしたくないわけですから、やはり、原因の1つにもなる「察する」を強要せず、相手と向き合い、言葉に出して話し合うこと!が大切です。
これらのポイントを押さえることで、いつのまにか自分の物差しを相手に押しつけてしまっていたことに気が付き、冷静に自分の立ち位置も見えてくると思います。
「何でわからないの?」→相手を責めず、何でしていないかを聞く方が大切
動かない→「何か手伝うことある?」と声掛けすることも大切
色んな改善方法、その夫婦ならではの声掛けや、初めの一歩があると思います。
ケンカは出来ればしたくないし、ましてや、子供がいる前でなんかしたくないですしね。
共感と感謝の気持ちはどの場面でも大切ですが、一番近い存在である夫・妻に対して、その実践を今日からしてみませんか?
遅くありません。その第一歩が大切です。
今日もお付き合いいただき、ありがとうございました。